児童発達支援や放課後等デイサービス(児童デイサービス)を受けるまでの流れ

児童デイサービス利用への道:お子様の発達が気になったら
お子様の成長や発達について「もしかして、うちの子、少し違うのかな?」と感じることはありませんか?もし、知的障がいが気になるようでしたら、児童発達支援や放課後等デイサービス(まとめて「児童デイサービス」と呼ばれます)の利用が、お子様の可能性を広げる大きな一歩となるかもしれません。
でも、「どこから手をつけていいのかわからない…」と不安に感じる方もいらっしゃるでしょう。ご安心ください!ここでは、児童デイサービスを利用するまでの一般的な流れを、分かりやすくご紹介しますね。
ステップ1:まずは相談!そして、必要なら診断へ
お子様の発達について気になることがあれば、まずは専門家にお話ししてみましょう。
- かかりつけ医に相談してみよう! 普段からお子様を診てくれている小児科医や、発達外来のある医療機関に、正直な気持ちで相談してみてください。先生は、お子様の様子をじっくり聞いてくれて、必要であれば専門の機関へ紹介状を書いてくれます。
- 地域の相談窓口を活用しよう! お住まいの地域には、「発達支援センター」や「児童相談所」といった、発達に関する専門的な相談窓口があります。ここでは、お子様の発達状況を一緒に見てくれたり、今後の支援についてのアドバイスをもらえたりします。診断は行いませんが、適切な医療機関などを紹介してくれる心強い味方です。
- 専門医による診断も視野に もし必要であれば、精神科医、小児神経科医、発達小児科医といった専門のお医者さんが、詳しい検査や観察を通じて診断を行います。診断名がつくことで、今後どのような支援が必要なのか、より具体的な計画を立てるための大切な根拠となります。
ステップ2:療育手帳の申請(任意ですが、あると便利!)
診断が確定し、知的障がいと認められた場合、療育手帳(知的障がいを持つ方向けの障がい者手帳)の申請を検討してみましょう。この手帳があると、さまざまな福祉サービスを利用する際に役立つことが多いんです。
- どこで申請するの? お住まいの市区町村の障がい福祉担当窓口、または児童相談所が申請窓口になります。
- どんな書類が必要? 申請書、医師の診断書、印鑑、写真などが必要です。詳しいことは、窓口で確認してみてくださいね。
- 判定って何をするの? 申請後、児童相談所などで専門家による面談や検査が行われ、障がいの程度が判定されます。この判定結果に基づいて、療育手帳が交付されます。
ステップ3:サービス利用のパスポート「通所受給者証」を申請しよう!
児童デイサービスを利用するためには、「通所受給者証」という、いわば「サービス利用のパスポート」のような書類が絶対に必要です。これは、自治体が「このお子さんにはサービスが必要ですよ」と認める証明書なんです。
- 申請はどこで? お住まいの市区町村の障がい福祉担当窓口で申請します。
- 何が必要になるの? 医師の診断書や意見書(診断がなくても、発達の遅れが認められれば申請できる場合もあります)、療育手帳(お持ちの場合)、印鑑、マイナンバーカードなどが必要です。
- 「サービス等利用計画」って何? 通所受給者証を申請する際には、「サービス等利用計画案」という計画書の提出が求められます。これは、お子様にどんな支援が必要で、どんな目標に向かっていくのかをまとめたものです。自分で作ることもできますが、多くの場合、「相談支援事業所」の専門員さんが作成をサポートしてくれます。相談支援事業所は、市区町村の窓口で紹介してもらえますよ。
- いよいよ支給決定! 提出された書類や計画案をもとに、市区町村が審査を行い、サービスを利用できるかどうか、そしてどれくらいの期間・日数利用できるか(支給量)を決定します。決定後、晴れて通所受給者証が交付されます!
ステップ4:ぴったりの児童デイサービスを見つけて契約!
通所受給者証が手元に届いたら、いよいよ利用したい児童デイサービス事業所との契約です。
- 事業所選びは慎重に! お子様の特性やニーズに合った事業所を見つけることがとっても大切です。ぜひ、見学や体験利用を積極的に行ってみてください。施設の雰囲気、どんな支援をしてくれるのか、スタッフさんの対応などを自分の目でしっかり確認しましょう。相談支援事業所の専門員さんに相談して、お子さんに合った事業所を紹介してもらうのも良い方法です。
- 例えば【feed palra】なら運動に特化した児童デイサービスを行っているように、各事業所で特色が違います。
- いざ、利用契約! 「ここだ!」という事業所が決まったら、事業所と利用契約を結びます。契約時には、通所受給者証、印鑑、お子様の健康保険証などが必要になります。契約書や重要事項説明書の内容は、しっかり確認して、納得した上で契約してくださいね。
ステップ5:サービス利用開始!
契約が完了すれば、いよいよ児童デイサービスの利用がスタートします!
- 個別支援計画で安心! 利用が始まると、事業所がお子様の状態や目標に合わせて「個別支援計画」というものを作成してくれます。これは、お子さんへの具体的な支援内容や目標、そしてその評価方法などを細かく定めたものです。保護者の方も計画作成に参加して、意見を伝えることができますので、遠慮なく話してみてください。
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最後に
お子様に知的障がいが疑われる場合、児童デイサービスの利用には、いくつかのステップを踏む必要があります。専門機関への相談から始まり、診断、通所受給者証の申請、そして事業所との契約という流れです。それぞれの段階で必要な手続きや書類がありますので、早めに地域の相談窓口や市区町村の障がい福祉担当窓口に相談し、情報を集めることが大切です。
このプロセスは、少し時間や手間がかかるかもしれませんが、お子様の成長と発達を力強くサポートするための、とても大切な一歩です。焦らず、お子様のペースに合わせて、一つずつ進めていきましょう。応援しています!