児童デイサービスとは

児童デイサービススタッフ2人と子ども2人が施設で活動している画像

児童デイとは?正式には【児童発達支援】と【放課後等デイサービス】のことをいいます

児童発達支援、0歳~6歳までの未就学児を対象とした支援の画像
放課後等デイサービス、支援を必要とする就学児童(小学生~高校生)が対象の画像

以前は【児童デイサービス】と呼ばれていましたが、2012年の児童福祉法改正により、未就学児を対象とした【児童発達支援】と
就学児(小学生・中学生・高校生)を対象とした【放課後等デイサービス】に分けられました。

どちらも共通しているのは障がいのある子どもたちの成長を促すためのサービスであるということです。

児童発達支援:0歳から6歳までの未就学児を対象とした支援
放課後等デイサービス:学校の授業終了後(放課後)や夏休み冬休みに、障がいのある児童を対象とした支援

札幌市厚別区には41箇所の児童デイを運営する事業所があります

平成24年~令和3年までの児童デイ事業所数の推移
平成24年~令和3年の利用者数推移

引用:厚生労働省:児童発達支援・放課後等デイサービスの現状等について

feed palraがある札幌市厚別区には記事作成時現在で41箇所の児童デイに関する事業所があります。

上記厚生労働省のデータによりますと事業所数は右肩上がりに増えているのがわかります。
同時に利用者数がこれだけ増加しているということも表から読み取ることができます。

その背景には共働き世帯の増加が1つ挙げられ、2001年から2021年の間に共働き世帯は1.5倍に増加したと言われており
2021年には共働き世帯は68%、10組中7組は夫婦どちらも外に出て働いているという現状が関係していると思われます。

次に、実際に障がいのある子どもが増えているのか?も確認していきます。

障がいのある子どもが増えている?

令和3年版障害者白書(全国版)参考資料 左図:知的障がい児・者(在宅)推移 
令和3年版障害者白書(全国版)参考資料 右図:身体障がい児・者(在宅)推移

引用:令和3年版障害者白書(全国版)参考資料 左図:知的障がい児・者(在宅)推移 右図:身体障がい児・者(在宅)推移

こちらの表を確認すると障がいを持つ子どもの推移ですが、身体障がいを持つ子どもは減少傾向(右図)ですが、
知的障がいを抱える子どもの数が1995年から2016年にかけて約2.5倍に増加しているのがわかります。

障がいのある子どもが増え、その子どもを見ることができる保護者が働きに出なくてはいけないという状況が、
現在児童デイサービスの事業所が増えている理由の1つであると考えても良いと言えます。

児童デイサービスの事業所ごとにおける特徴とは

児童デイサービス事業所の共通の特徴

個別支援計画に基づいた支援: 子ども一人ひとりの発達段階や特性、ニーズに合わせて、個別の支援計画を作成し、それに沿った療育を行います。
・専門職によるサポート: 児童発達支援管理責任者、保育士、児童指導員、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護師などの専門職が配置され、
それぞれの専門性を活かした支援を提供します。
多様なプログラム: 運動療育、学習支援、SST(ソーシャルスキルトレーニング)、感覚統合、言語訓練、音楽療法、創作活動など、様々なプログラムを通じて、子どもの発達を促します。
保護者支援: 保護者への相談援助や情報提供、家庭での支援方法のアドバイスなども行い、家庭と連携して子どもの成長を支えます。
・地域連携: 学校や幼稚園・保育園、他の関係機関と連携し、一貫した支援体制を築きます。
・送迎サービス: 多くの場合、自宅から事業所までの送迎サービスを提供しており、保護者の負担を軽減します。

【児童デイサービスを開業するには】

・管理者1名(常勤)
・児童支援管理責任者1名(専任かつ常勤)実務経験が必要
・児童指導員または保育士(利用定員10名までで2名以上)保育士資格の取得など
・機能訓練担当職員(必要な場合のみ配置)
・看護職員(必要な場合のみ配置)

児童デイサービス事業所の強み(差別化ポイント)

【専門分野への特化】

  • 特定の障害に特化: 重症心身障害児、発達障害(ADHD、ASDなど)、肢体不自由など、特定の障害を持つ子どもに特化した専門的な支援を提供する。
  • 特定の療育手法に特化: 運動療育、学習支援、音楽療法、アートセラピーなど、特定の療育手法を専門的に提供し、高い効果を追求する。
  • 医療ケア対応: 看護師が常駐し、痰の吸引や経管栄養などの医療的ケアが必要な子どもに対応できる体制を整えている。
  • 専門性の高いスタッフ陣: 理学療法士、作業療法士、言語聴覚士など、専門性の高い有資格者が多く在籍している。

【対象年齢・利用形態の幅広さ】

  • 多機能型事業所: 児童発達支援(未就学児)と放課後等デイサービス(就学児)の両方を提供し、子どもの成長に合わせて継続的な支援を可能にする。
  • 個別療育に重点: マンツーマンでの個別療育を中心に、一人ひとりの課題に深く向き合う。
  • 集団療育に重点: 集団での活動を通じて、社会性や協調性を育むことに力を入れる。
  • 通所が困難な子どもへの対応: 訪問型サービスを提供するなど、通所が難しい子どもにも支援を届ける。

【環境・設備】

  • 自然環境を活かした療育: 広々とした敷地や自然に囲まれた環境で、外遊びや自然体験を多く取り入れる。
  • 充実した設備: 感覚統合に特化した部屋、最新の遊具、専門的な学習教材などを揃えている。
  • 安全性への配慮: 安全面への配慮が行き届いており、保護者が安心して預けられる環境を提供している。

【プログラム内容の独自性】

  • 体験活動の充実: 季節ごとのイベント、課外活動、地域との交流活動などを積極的に行い、多様な社会経験の機会を提供する。
  • 生活スキルの向上: 調理実習や公共交通機関の利用訓練など、日常生活で役立つスキルの習得に力を入れる。
  • 就労に向けた支援: 高等学校卒業後の進路を見据え、就労体験や職業準備訓練などを提供する。

【保護者支援の充実】

  • きめ細やかな情報共有: 日々の活動報告や子どもの様子を密に保護者と共有し、連携を強化する。
  • 保護者向けイベントや講座: 保護者会、学習会、カウンセリングなどを実施し、保護者の孤立を防ぎ、情報提供や交流の場を提供する。

【地域との連携】

  • 地域資源の活用: 地域のお祭りやイベントへの参加、近隣の施設との交流などを通じて、子どもの社会参加を促す。
  • 学校との連携強化: 定期的な学校訪問や情報共有を通じて、学校生活と連携した支援を行う。

各事業所でうちはこういった部分を
強化して支援したい!
という特徴が出ているのですね!

障がいってどういうことを言うの?

障がいには、大きく分けて身体障がい・知的障がい精神障がいの3つに分けられます。

障がいの種類

  • 身体障がい:視覚障がい、聴覚障がい、音声機能・言語機能・咀嚼機能障がい、肢体不自由、内部障がい
  • 知的障がい:軽度(IQ約50~70)、中等度(IQ約36~49)、重度(IQ約20~35)、最重度(IQ約19以下)

障がいというくくりで考えると上記のように様々な種類があります。
ですが、はっきりとこの障がいがあると診断されなくても、周りの子どもと比べて違いがあると思う保護者の方も多いです。
そのようにはっきりと診断されないが行動に違いがある。障がいではなく「グレーゾーン」というものが存在します。

そして児童デイに通う方はこの「グレーゾーン」と言われる子どもたちが多く、事業所によって特徴も違います。

発達のグレーゾーンってなに?

グレーゾーンとは

発達障がいには、注意欠陥・多動性障害(ADHD)学習障害(LD)自閉症スペクトラム(ASD)などが挙げられます。

診断には明確に基準があり、医師による診断がなされて初めて発達障がいと認知できるのですが、
基準には当てはまらないのだけど、注意力、学習面やコミュニケーションなどで困難を抱える子どもたちがいます。

このことを発達のグレーゾーンと呼び、
発達障がいと診断される子どもの割合が5%~7%に対しおおよそですがグレーゾーンの割合は15%ほどだと考えられています。

グレーゾーンの子どもたちは幼少期に気になる症状があっても、年齢など成長とともにその課題が解決していく場合もあります。
feed palraではグレーゾーンと言われるお子様も多数いらっしゃっております。
気になることや聞きたいことなどはお気軽にお問い合わせください。

グレーゾーンの子どもは放課後等デイサービスに通えるの?

グレーゾーンの子どもが児童デイを利用するための流れ 児童デイ(放課後等デイサービス)は、発達障害のグレーゾーンの子どもも利用可能です。グレーゾーンとは、発達障害…

札幌市在住の方で子どもがまわりの子どもと違うかも?と思ったら

まわりの子どもと比べて落ち着きがない、言葉を覚えるのが遅いなど不安になることがあると思います。
まず症状に合わせて検索されると思いますが、確認した上でやっぱり違いがあると考えた場合の行動ケースを3つ紹介します。

子どもがまわりと違うかもと思ったら

  • お住まいの区役所の保険福祉課に相談に行く
    札幌市各区保険福祉課
  • 直接児童デイサービスを行っている事業所に見学、相談、体験に行く
    ⇒運動に特化しているなど事業所によって特徴が違うので合っているところを探す
  • 相談支援事業所に行く

児童デイサービスを受けるまでの流れはこちらに詳しく載っていますのでご覧下さい。

児童発達支援や放課後等デイサービス(児童デイサービス)を受けるまでの流れ

児童デイサービス利用への道:お子様の発達が気になったら お子様の成長や発達について「もしかして、うちの子、少し違うのかな?」と感じることはありませんか?もし、知…

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